HOME > トレイルウォーカーについて - 【2008年度】参加者インタビュー - 出木場 麻里さん

出木場 麻里さん

イベントの準備について

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オックスファム・トレイルウォーカーに参加しようと思ったきっかけは何ですか?

自分が100km歩けるのかということにチャレンジしてみたかったからです。4人1組になって100kmを歩き通す感動を味わってみたいと思いました。また、ファンドレイジングを行って世界の貧困を少しでも救いたいという思いもありました。このイベントが世界的に有名なイベントだったので、それを自分で経験してみたいと思いました。

参加前に体力に不安はありませんでしたか?。

私達のチーム(男性2名・女性2名)は全員フルマラソン経験者で、うち3人はトレイルランもやっていたので特に体力的に不安はありませんでした。ただ個人的には42.195km以上歩いたこともなかったので体力が100kmまで持ってくれるかどうかという不安は多少ありました。

どのくらいどのようなトレーニングしましたか?

チーム全員がどのくらいの力があるかあまりわからなかったので事前に4人でコースに練習に行くことにしました。私達が選んだルートは夜間歩きそうだな、と思った部分で、チェックポイント7からゴールまででした。一応当日を想定した装備・荷物で望み、練習をすることによって各自どのくらいの力があるのかをだいたい知ることができたのでとてもよかったと思います。本当は何回か練習をしたかったのですが、やはり仕事・家庭の事情によりこの1回しかチームとして練習することはできませんでした。でも一度は4人全員でコース上で練習、もしくはどこかに山登り・ハイキングに行ったほうがいいと思います。個人的にはハーフマラソン、フルマラソン、トレイルランの大会の予定が直前まで入っていたのでそれにむけた練習をしていました。当日が近くなるにつれ、私は自分が登りに弱いことを知っていたのでスクワットを毎日多目にやり、太ももを鍛えました。

どのような持ち物を用意しましたか?(装備や当日の食べ物、飲み物、衣類など)?

私達はサポート隊がいなかったので全ての荷物を各自で持つことになってしまいました。
装備としては、リュック、2.1リットルのスポーツドリンク、ストック2本、ヘッドランプ、靴、衣類(当日はT-シャツ、ロングタイツに短パン、バイク用の指先がない手袋。長袖シャツ、トレイルラン用のコンパクトなウィンドブレーカー、防水雨具上下、雨用の手袋、ゴール後の着替え)を用意しました。また食べ物は自分が山に行く時に食べたいと思った物を持っていきました。個人的には“柿ピー”1袋、ドライマンゴー、グミ、チョコレート、当日分のおにぎり3個、パワージェル、干し梅。甘いものとしょっぱい物のバランスを考えて準備しました。甘いものばかりだと飽きてきて、後半になると塩分が欲しくなるのがわかっていたので、しょっぱい物も併せて携帯しました。

ファンドレイジングをどのように行いましたか?

私達のチームは外資系に勤めている者が多く、ファンドレイジングに慣れている方が多かったので12万円集めることはそれほど大変ではありませんでした。外国の友人・知人は積極的に協力してくれましたが、日本人に関しては、こういうイベントにこういう目的で参加します、というメールを送って協力してもらいました。私達のチームのうち2名は募金のHPを作って直接そこに振り込んでもらうようにしました。私の場合はちょうどこの時期にオフィスで会議を行っていて、海外から多くのスタッフがきていたので、一緒に夕食に行った時に自分のマラソンの趣味を話し、そこからオックスファムの話をしました。スタッフは香港からきていた人が多かったので、オックスファムのことを知っていてすぐに協力してくれました。あとは家族・親戚にも直接メールを送って協力してもらいました。

イベント当日について

夜は/睡眠はどうしていましたか?(装備や当日の食べ物、飲み物、衣類など)?

私達はチェックポイント4で1時間くらい仮眠をし、あとはチェックポイント7で45分くらい仮眠をしただけです。でもチェックポイント5~6にかけてメンバーの一人が睡魔に襲われ、寝ながら歩き始め、危険を感じたので、途中の道路脇のアスファルトの上で30分くらい全員で仮眠をしました。私は夜に弱いとわかっていたので、夜になる前に眠気覚ましのクスリを飲み、おかげで睡魔に襲われることなく100kmを歩き通すことができました。それ以外の夜は基本的には休まず歩き続けました。

100kmを歩いているときの様子はいかがでしたか?

100kmを歩いている時の様子はいかがでしたか?
100kmという道のりは長かったですが、私達は楽しく写真を撮りながら進みました。そして必ずしたことは各チェックポイントで集合写真を撮ったことです。最初は元気なのに途中から疲れた顔になったり、途中夜間装備になったり、雨具になったり、今振り返るとその時その時の様子を見ることができるのでこれはやって正解だったと思います。また、途中他のチームから写真を撮ってくださいとか頼まれたりして、そういう中から会話がうまれ、仲良くなったりしてそういう意味でも写真を撮ることの大切さも知りました。
他のチームでは早い人・遅い人とはっきりわかれているチームがいて、早い人は先に進んで遅い人を置いていってしまうという状況もいくつか見ましたが、4人1組で参加しているのでこれはあまりよくないなと思いました。私達は早い組、遅い組と2人ずつに分かれはしましたが、それほど距離はあけず、4人全員のことを考えて進んでいきチームワークを大事にしました。

100kmを完歩できるという確信をもったのはいつですか?

チェックポイント7に着いた時です。チェックポイント7からは事前に練習をしていて、ここからの距離は歩けるのがわかっていたのでここまできたらもう完歩できるな、と思いました。でもチェックポイント7でかなり限界も感じていて、あきらめモードに入っていましたね。実際山中湖が見え始めたときに本当の意味で確信がもてました。

どこが一番辛かったですか?またそれをどう乗り切りましたか?

私はチェックポイント5~6の永遠に続くような下りが一番辛かったです。このころから足裏が痛くなってきて、ここまでくると登りより下りのほうが足にダメージがありました。そしてチェックポイント6を出発した直後に雨が降ってきて、下がドロドロになり、滑ってばかりいて、この雨で結構精神的にダメージを受けました。この時、確かにやめたい気持ちにもなりましたが、仲間が途中で待っていてくれたり、励ましてくれたりして、また自分だけではなくチームメイトも同じように足裏が痛いということがわかったらちょっとは安心し、楽になりました。また、あまりにも足裏が痛かったので途中で予定していなかった休憩をとりながらチームとして進んでいきました。やはり『4人全員で完歩するんだ!』という目標をもってお互い助け合う気持ちが一番重要だと感じました。

このイベントで一番思い出に残っていることは何ですか?

私達はサポート隊がいなかったのですが、私の知り合いが自分の会社のチームのサポート隊をやっていました。チェックポイントが近くなったらその友達とメールで連絡をとったり、チェックポイント4と7で会ったりして、チーム以外の「友達」に会うことのうれしさというものを知りました。やはり同じメンバーでずっと歩いていると嫌になってくる時もあったので、そういう時に気分転換をして、メンバー以外の友達に会うことはとてもリフレッシュになり、愚痴も言えたりして精神的にとても楽になりました。その友達はチェックポイント4で私達が飢えていたおにぎり(ここまで全くおにぎりにたどり着くことができなかったのです!!すべてなくなっていました!)をなんとか調達してきてくれたり、チェックポイント7では私達全員の荷物を見て、あまりにも多いので「いらない物はゴールまで運んであげるよ」と言ってくれたのです。それまでは全員スタートからゴールまでの荷物を全て各自背負っていて、かなりの負担になっていたので荷物の半分以上を彼が引き取ってくれたことは本当に助かりました。実際荷物が減ると、足取りも軽くなり、最後は走ることもできましたからね(笑)。彼がいなければ目標タイムでゴールすることはできなかったと思います。そしてチェックポイント7で私達が休んでいる時に彼は「必要な物があれば買ってくるよ」と言ってくれ、電池、アイス、おにぎり、コーラとかたくさんのものを買ってきてもらい、こういう面でもとても助かりました。この時ほど友達の大切さ、ありがたさ、そしてサポート隊の重要さを知ったことはありません。

今年の参加者の方へのアドバイス

100kmという距離は本当に長い距離で、この間同じ人達とずっと一緒にいるということは正直簡単なことではありません。人それぞれアップダウンがあり、疲れるタイミングとかも違うので、正直お互いが嫌になってしまうこともあるかと思います。時には泣きたくなったり、怒りをぶつけ合ったりしたくなることもあると思いますが、私は我慢することも大切だなと思いました。泣きたいときに泣いて、怒りたいときに怒ればそれはそれですっきりするかもしれません。でも周りのチームメイトはそれで気分を害する可能性もあります。100kmを成功させるポイントは互いを思いあう気持ちです。私も一時期泣きたくなったり、怒りたくなったりしましたが、そこを我慢したおかげでチームに溝ができず無事に100kmを完歩できたと思っています。辛い時には人は自己中心的になりがちですが、そういう時こそチームを思いやる気持ちがとても大切だと思います。

また、サポート隊はできればあったほうがいいと思います。私達はサポート隊がいなく全ての荷物を最初から背負っていたのですがこれは体への負担がかなり多かったです。また、食料も多目に持っていたのですが、荷物はできるだけ軽量化するほうがいいと思います。各チェックポイントで食料はある程度あるので、自分がどうしても食べたい!と思うもの意外はあまり持たないほうがいいと思います。私も“柿ピー”を大きな袋に入れてもっていたのですが、結局はあまり食べず、最後は知り合いの友達に「荷物」として預けてしまいました(笑)。

100km「歩き通す」イベントだからといって甘くみてはいけないと思います。参加したチームのなかには前半から飛ばしているチームがいて、どうみてもそのペースだとつぶれるでしょう!と思えるようなチームがいましたが、自分の体力と相談しながら進んでいくことがとても大切だと思います。私達はある程度時間配分を決めていたので、焦らず、そのペースを守り通したおかげで怪我もせず完歩することができたと思っています。また、私はマラソンをやっているからある程度はなんとかなるさ!と思っていましたが、CP5を過ぎたあたりから足裏が痛くなり、あまりの痛さに足首から下を切り取ってしまいたいくらいになってしまいました。やはり事前にどんなにトレーニングをしていても予想していなかったところに体の痛みが出たりするので、あなどってはいけないと思います。また、当日は履きなれた靴、使い慣れた物、着慣れた物を着ていくといいと思います。100kmは本当に長いので、新品の物はできるだけ避けたほうがいいと思います。

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